二次創作を作りやすい作品とそうでない作品の違いは、設定等に隙があるか否か、というのが大きいと思う。
 作りにくい作品だと、キノの旅なんかだろうか。あの作品で二次創作を作ろうとしたら新しい国を丸ごと考えないとそれっぽく見えないだろうし、原作の長さの割りにレギュラーメンバーが少ないせいで本格的に話を作ろうとした場合にはいやでもオリジナルキャラを入れないといけなくなり、そのオリキャラも原作的な雰囲気が出てないと違和感が大きくなりそうだ。世界観に関してほとんど語られていないけれども、原作の展開上教訓っぽい感じを入れて〆ないといけないのも考えるのが面倒くさそう。それなりに人気はありそうだけれども、同人をほとんど見たことがない。
 作りやすい作品だと、土台の一部以外はほとんど語られてない東方なんかは作りやすいだろう。舞台である幻想郷の設定もまだ曖昧なものが多いから色々と自分なりの解釈やらを作りやすく、なによりも製作者が二次創作を許容しているしね。二次創作者たちが抱いている思い思いの世界観を、自由に表現して良いと製作者がいっているわけだし、そりゃあ二次創作も増えるだろうなあと思っている。
 ちなみにエロ同人はこれには当てはまりません。エロなんて原作の女キャラとオリジナルの男でも出せばいいんです。いざとなったら女同士だろうが生やしたりしちゃえばいいんです。エロ同人に重要なのはエロイか否かであってそれ以外は要らぬ。つーか真面目な話にエロ入れられると何故か冷めてしまうんですよね。シリアスならエロ要らないだろ、と思ってしまう。


 あれだけ二次創作を作られてる東方の魅力ってなんなんでしょーね。造りやすいだけなら他にも作品ありそうだもの。個人的には設定を無駄遣いしてる感とキャラクターや設定ですかね。
 前者の設定無駄遣い感は天体戦士サンレッドやプリン帝国なんかに近いかなあ。いや、流石に東方キャラが電車の乗り方やスーパーのパック寿司を食べる順番とかを熱く議論している姿は想像できないけれども。
 後者はまあ、言うまでないでしょうよ。


 掲示板やらを見ていると、皆飽き易いよなあと思う。一時期熱狂的な盛り上げを見せていた葉鍵板なんかもどちらかというと廃れているし、東方のネタなんかは一年たったらもう時代遅れになっていたりする。一昔前のネタを使うとバッシングされたりね。
 俺はあきやすいけれど気にいったものはひたすら使い続けたり覚えたりするタイプなんで、そういうところあまりしっくり来ないんだよなあ。まあ、ネット上で発言する方々はそういうタイプが大多数なんだ、と思うしかないか。