ドラクエ7はネットの評価も世間の評価もあまりいいものではありません。
個人的には好きなのですが、評価が低くなる理由は凄くよく分かります。
・すみずみまでの探索(しかも視点移動をしないといけなかったり、面倒なイベントをこなす必要があったり)を強制される「石盤システム」
・初戦闘まで下手すると2時間を越える最初の謎解きの長さ
・前作で不評だった(と思う)転職システムの復活
・シナリオの長さ(初見だと50時間を超えかねない)
等など。シナリオの長さを考慮してか取得経験値が少ない=レベル上げするにはメタル狩りをしないとやっていけない、というのも不満かもしれないですね。
 では、何故この酷評されるシステムばかりのDQ7の事を好きなのかというと、何か目的があって冒険に出るのではなく、冒険それ自体が目的なことでしょうか。不思議なものを発見し、その結果様々な世界で新しいものや事件に遭遇し、その結果してしまった大ボスから身内や世界を救おうとする、という展開が他のシリーズとは大分毛並みが違い、それが気に入ったからなんですよね。これはFF3に通じるものがあると思います。
 「主人公たちは好奇心から冒険に出た若者」ということを念頭に置くと、様々な世界で様々な物語に触れて行く、という流れはとても面白いと思ったんですが、やっぱシステム面の微妙さのほうが目に付いちゃうんだろうなあ。跡バランスが温いとか言われてますが、それは単純にレベル上げのしすぎであってシナリオを重視して稼ぎをしないとボス戦なんかはかなりの死闘になります。「熟練度上げ面倒」とか言う人がいますが、そもそもかったるいと思うほど戦闘を繰り返している時点で普通のプレイではないわけで。FF5で「アビリティ取得してたらレベル上がりすぎヌルゲー」とか言われても「そういうゲームじゃないからこれ」としか言えないようなものです。DQにおける職業システムはあくまでも詰まったときのための救済措置なのであって、わざわざ稼いで熟練度上げをするものではないと思います。


 そういえばFF5のアビリティで、本当に使い道ないのって「魔法バリア」だと思う。魔法戦士縛りをしているとかならともかく、普通にプレイをしているならシェルを使える白魔法をつけたほうがいいだろう。だって瀕死になってからシェルが発動して半減ところで、後半の敵が使う魔法の威力を軽減しきることは出来ないでしょうし。わざわざ瀕死にしてまで発動させるメリットもあまりない。そんなことするくらいなら前述の縛りプレイ中でもない限り、さっさとシェルなりをかける方が効率的でしょう。
 取得の面倒くささを考えると「オートシェル」でもいいと思う