これからAC北斗の拳を始めるなら断然レイをオススメします。スタンダートな動きで使いやすく、それでいて糞強いからです。所謂使いやすいスタンダードタイプのキャラは器用貧乏なキャラになりがちだけど、レイは器用万能なので決定力が無いとか崩しがないとかそういう欠点は皆無です。
 とりあえず使いやすさと強さの説明としては、
・固め能力の高さ、その固めの容易さ
・基本コンボでの火力の高さ
・立ち回りの強さと自由度
・ブーストを使わなくても戦える
・切り返しに使える技が揃っている
・崩し能力の高さ
パッと思いつくだけでもこれくらいは浮かびます。
 一つ目の固めに関してですが、レイの固めはトキよりも簡単に行えます。通常技が遠Dを除き全てジャンプキャンセル可能なので、攻撃レベルの高い2Dや近Dから低空ダッシュJBを繰り返すだけでシンやサウザーなどの下位キャラはノーゲージで割り込むことがほぼ不可能になります。また、低空ダッシュJBのタイミングを変える(2Bなどから出す)ことで多少のリスクは背負いますが崩しにもなります。対戦相手が始めたばかりの人と互角〜少し上程度ならこれだけでも封殺できるくらいです。
 二つ目は文字通り、火力の高さが全キャラでもトップクラスなことです。コンボ難易度は相応に高くはなっていますが、それでも他のコンボゲーをした事があればすぐに安定するレベルです。ゲージ技で占めて5割〜6割、ノーゲージで3割。ゲージ技で占めてブーストがあればそのまま即死可能。コンボ精度が高ければ一回当てれば死ぬというプレッシャーを相手に与えることが出来ます。少ないチャンスで勝負をモノに出来るので、立ち回りが苦手でも安心。また、ヒット数が多いので蓄積バグの恩恵を受けやすく、蓄積が載っていればその後の起き攻めでラオウですら気絶することもあります。触りあいに一回勝てればそのまま勝利をつかめる可能性がある、というのは大きいです。
 三つ目は三段ジャンプに壁ジャンプ、判定の強い地上・空中通常技などがあるため、適当にJBや遠Cやグレイブを振っているだけでもキャラによっては大分辛かったりします。立ち回りが強ければ触りあいに勝ちやすく、そのまま固めや崩しに移行できるため、重要な要素です。
 ブーストに関してですが、これは悪いところもあります。悪いところとはブーストが無くても、立ち回りと崩しがどうにかなるためブーストの使い方が覚えられない、ということです。初心者同士ならブーストを使わなくても崩せてしまうでしょうし、触りあいにしてもブーストを使う場面があまり無いと思うし、固めを継続するにもブースト要らず。こういう点で見れば固め継続し難いシンなんかを使ったほうがブースト管理に関しては覚えられるかもしれないです。
 切り返しは昇竜コマンドで出て発生まで無敵の撃星嚇舞、溜めモーションにハイパーアーマーで飛び上がり中完全無敵な断己相殺拳、ガード時に反撃を受ける可能性が高いものの範囲が広く発生が早い南斗凄気網波。この三つがあるため、切り返し技に困ることは無いです。遠Bや遠A等の判定も強いため、ぬるい固めにはこれらの技で割り込むことも出来ます。切り返し技に頼りすぎるとガードスキルが上達しませんが、やはり切り返しはあったほうが便利でしょう。切り返しがないサウザーマミヤなんかは触られるとマゾいです。
 崩しに関しては低空ダッシュJBが距離によってはめくれるため、めくりに対応できない相手にはこれだけで倒せます。低空ダッシュJC空かし投げや下段なんかも見づらく、また投げからのコンボで即死にいけるためこれも非常に強いですし。崩しに関しては非常に恵まれています。


 弱点らしい弱点は空中での喰らい判定の大きさとしゃがみ喰らい時に通常よりも仰け反り時間が長いことくらいですね。