二次創作をするにあたって、設定をどう扱うかって物凄く悩むところだと思います。設定にこだわりすぎて作品としての面白みが欠けてしまっては元も子もないけれど、設定を無視しすぎるとこんどはその作品でやる意味がなくなってしまいます。設定を尊重しつつも面白くするためならば削ったり追加したりするのが理想なんでしょうけれど。
 単体としてみると完結しているけれど、未だに続編が出ている作品なんかはその続編で矛盾していたり、主人公達の行動を否定するような設定が出てきたりしてどう扱えばいいのかわからなくなったり。公式での設定だから、無視すると原作厨から文句がきかねない。かといって続編の設定を重視すると初期の方の展開に無理が出たり。
 東方なんかは作品がどんどん出ることでそれまでの設定やキャラクターに矛盾が出るタイプですね。設定の矛盾に関しては儚月抄wikiなんかでまとめられてたりしますね。本編にほとんど出ていないのにそれまでのキャラが崩壊した映姫さまかわいそうです。まあ、東方はもともとSTGというゲームゆえに設定やキャラクター相関などの詳細は本編中で全く語られていない上、公式の設定資料集っぽい求聞史記も「作中のキャラによって書かれているという設定のため、著者の主観が大いに含まれている」というモノなため信頼性が高い設定資料集とは言えないものであり、詳細な設定なんて製作者の頭の中にしかないのでしょう。多分それも気分とかで変わる。
 まあでも設定変更からキャラアンチとか叩きがそんなに出ないだけマシな界隈といえる……のかもしれないですね。リリカルなのはとか一部ではひどいもんだよホント。リリカルなのはの設定アンチは、一期と二期ではあくまで「主人公達のサポート」が役割だった管理局を三期以降の舞台にしちゃったからでしょうね。それまではサブ的な位置づけだったから設定の曖昧さやおかしいところを許容できていたのに、主舞台になってしまったから問題点が浮かんできちゃったんでしょうね。ついでにキャラクターの性格やらが大分変わっちゃったのと9歳から19歳に成長しちゃってロリコン憤死だったのもあるとは思うけれど。
 なんにせよ二次創作をする場合はある程度切り捨てることも重要ですよね、多分。