北斗の拳クソ技集
・刹活孔
 北斗のクソ技の代名詞ともいえる技。発生が8+0なので暗転時にガードをしていなかったらガードすら出来ず、硬直も推定8程度と非常に短い。ガードさせても(多分)+7Fほど有利で、直前ガードをしても+2(多分)と有利フレームがつく。通常ヒット時にはブースト2Aが連続ヒットする上に、星を2つ取れるため殺しきる際や星を調整するのにもってこいの性能。判定も強く、地面付近の判定は一キャラ程度離れていてもヒットさせられるほどに強い。上方向の判定はやや弱めだが、ひきつければ十分に対空に使える。
 この技のクソなところはこんな性能の癖に発生まで無敵があるコトと、出し得性能なのにカウンターヒット時のリターンが全技の中でもトップクラスなこと。無敵があるためガード中にぐるぐる回すだけでも十分な脅威に成り得る上に、カウンター時は☆3つ+壁やられ誘発、しかも追撃可能。さらにその追撃からもう一ゲージあればド安定コンボからも殺しきれ、ノーゲージでも7割は持っていけるため、☆が即死圏内でなくても喰らうと死が見える。☆が三つだったら破顔拳に繋ぎ即死。1ゲージ以上持っているトキに対して、☆が3つ以下だったらまともに攻められないのである。刹活孔を潰せる連携などもあるが、対の択である砕覇拳にほとんどの場合負け、しかも砕覇拳もカウンターすると☆2三割、状況によって追撃可能なため十分に痛い。
・北斗流弧陣
 よくバリアと呼ばれるトキの飛び道具当身。反射するのは飛び道具のみであるが、発生1F、発生から硬直までハイパーアーマー、反射した飛び道具に☆取り付加と性能がおかしい。発生が1Fなため飛び道具を起き攻めで重ねられてもリバサで出せば反射することが出来るため、本来安全な行動である飛び道具を盾に行う起き攻めが危険行為と化すのである。この技の性で本来起き攻めが強いはずのサウザーやマミヤが思うように起き攻めが出来ず、立ち回りでの飛び道具も抑制される。せめて発生は遅くするかアーマーは無くすべきだったのではないだろうか。
・北斗無想流舞(降下)
 通称降りナギ。入力すると高速で地上に降りる技なのだが、その性能が色々とまずい。降下速度が非常に速く、さらに降下中に無敵があり、着地硬直もゼロ。コンボ撹乱崩しと用途はなんにでも使え、特に斜め上ナギや低ダからの降りナギ投げは非常に見づらい上にリターンが馬鹿でかい。
 性能の壊れっぷりを具体例で説明すると、降りナギのモーション中に北斗羅漢撃(発生0+2F)が暗転しても、降下中の無敵で着地してガードが間に合ってしまうのである。他のキャラの昇竜等もガードできるため、とりあえず降りナギをしておけば詐欺飛びにもなるのである。一応投げ無敵はないので秘孔新血愁などは当たるけれども……
・ダム決壊
 コマクが投げたダイナマイトがダムを決壊させ、時間差で水が流れてくる原作を無理矢理再現した技。発生は早く、ヒット時のリターンも大きめ。理論上は即死にいけるが2ゲージ必要かつ難易度も高いので大抵はハイジャンプコンボから起き攻めだろうか。
 この技のクソなところは硬直差で、直前ガードしても五分程度なためガードしてしまった時点で反確がないのである。相手がジャンプしなければ投げで抜けられるが、読まれてジャンプされたら流水にカウンターしてしまい、壁やられとなり画面端までご招待である。反撃方法は初段(コマク)が当たらない距離に離れて掴み投げか、ロック系の必殺技を当てることくらいである。掴み投げの方は暗転してからでも間に合うため、とりあえずのリスクはない。しかし、ブーストダムやブー小パンをされるとターンを奪われてしまう。ロック系の必殺技、というかサウザーのピラミッドは北斗の仕様上相手の暗転中は自分のコマンド入力を受け付けないため、暗転前から仕込んでおく必要がある。ほぼ一点読みの形になるため、ジャンプ逃げや小パン暴れなどに弱くなる。レイは高め低ダJDなどから空舞燕離斬で反確を取れるが、他のキャラは難しい。トキも射程外から暗転確認2D>断迅で狩れる。
 コンボ面でもクソ要素があり、初段のコマクはそれまでのヒット補正に関係なく一定の高さまで相手を浮かせるのである。これのおかげでヒット数を稼いで高度が落ちてきたところにダムを当てることでもう一度高度を上げ、空中ヒット数を稼ぐことが出来る。バスケのお供。
・北斗天将雷撃(強化版)
 通称強化チョップ。強化前は発生20F無敵1〜11Fと確定ポイントで使う系統の無敵技だったが、強化後は発生が9Fになるため対空から割り込みにと引っ張りだこである。
 この技がクソなところは……というよりはラオウがクソなところになるが、カウンター時にジャンプキャンセル可能でそこから安定でほぼ全キャラを殺しきれるというところである。基本的にこの技で割り込むときはラオウが画面端を背負っているときが多いため、直前にブーストを使ってしまってノーブースト、というような状況でない限りはド安定で殺しきることが出来、理論上は完全にノーブーストでも全キャラ即死可能である。よって、発生まで無敵の技に当たると即死、というとてつもなくデカイプレッシャーを相手に与えることが出来るため、強気の小パン暴れやジャンプ逃げが通りやすくなるのである。
 また、1ブーストか1ゲージあれば無想陰殺やブーストフォローが可能なのでほぼノーリスクで撃つことが出来る。姿勢が低い技に当たらない、立ち回りが不利な相手だと強化をつける暇がないという弱点はあるが、強化をつけさえすればラオウの弱点である防御面をフォローできる。
・無想陰殺
 あらゆる隙を無くす無意識無想の拳。1ゲージを使用することで究極奥義(ゲージ技)を除いてあらゆる地上技の硬直をキャンセルして出すことが出来る。発生は3Fで、2F目から通常技に耐えるアーマーがついている。ヒット、ガードを問わずジャンプキャンセルが可能で、ジャンプキャンセルすると慣性がつく。ジャンプキャンセルしないと色んな技で反確だが、ジャンプキャンセルしない理由がないので反確はほとんどない。
 格ゲーの基本をぶち壊した技といわれており、この技のせいで格闘ゲームの基本である相手の硬直への差込が機能しなくなるのである。対空攻撃をからぶったのを見てから差し込もうとしたら陰殺が飛んできて即死、なんてのは世紀末ではザラにあること。発生の早さもとっさの拾いやヒット確認からの追撃などに役立つ。
・釵
 空中、地上で使用可能な当たると強制的に地上やられにする技。空中喰らいだろうと壁やられ中だろうと当てると地上やられにすることが出来、「地上やられだけどヒット数の加算は空中やられ扱い」というラオウでしかありえない状況を作ることが出来る。これを利用して、対空などから空釵を繋ぐことにより地上通常技で空中ヒット数を稼ぎ、空中ヒットが影響する百烈やドリブル、トラベリングなどの即死に至る状況に持っていくことが出来る。
 立ち回りなどでは使わないが、コンボ面での壊れ度なら全技でもトップクラスだろう。